既存ツールのUI改善プロジェクトの他、幅広い知識を活かしてLINEとの兼務も

氏名:居石さん
入社日:2020年1月1日
インタビュー:2022年3月24日
フロントエンドエンジニア

幅広い経験を積み、フロントエンドエンジニアとしてよりキャリアを深めるために転職

新卒でIT企業に入社し、フロントエンドからバックエンド、インフラ周りなど幅広い領域でアプリ開発や配信サービスの開発に携わってきました。6年半ほど経験を積み、自分の志向を改めて考えたときに「フロントエンドをもっとやりたいな」と思ったのをきっかけに転職を考えるようになり、LINE Growth Technology(以下、GT)へ移りました。

私は福岡出身で、いずれは福岡に帰りたいと考えていたこともあって、GTの福岡オフィスでの勤務を志望していました。当時、東京とは業務内容や技術のレベルが違うのでは?という不安があり、そういった面も含めて「福岡オフィスを実際に見に行ってみてもよいか」と相談してみたところ、快くOKいただけたのは今でも印象に残っていますし、まだ社員でもなかった私にも丁寧に接してもらえたことで、GTという会社のカルチャーを感じた出来事でもありましたね。コロナ禍もあって福岡での勤務はまだ時期を検討しているところですが、東京でスキルを磨いたり、人とのつながりを作っておくのも大切だと考え、今は東京で勤務しています。

楽曲プロモーションの助けとなる「LINE MUSIC Analytics」改善プロジェクト

音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」上で楽曲を配信しているレーベルの方がマーケティングやプロモーションなどに使う「LINE MUSIC Analytics」という分析ツールの改善プロジェクトに参加しています。

レーベルが提供している楽曲の再生数やお気に入り登録数といったデータを閲覧できるのが「LINE MUSIC Analytics」の主な機能です。ただツールそのものは長く使われてきていたものなので、使いやすさや表示できるデータの内容に改善点が多く、またより詳細なデータを使ってマーケティングに活かしたいという声もあり、私が入社した当時から大規模な改善プロジェクトが動いていました。アルバムごと、トラックごとの再生数などに加え、お気に入りやフォローをしてくれているユーザーのLINEアカウントに紐づく年齢や居住地などの属性情報もデータとして取得し、グラフ化できる機能を付加したのが大きな変更点です。

苦労したのはUIをどのように改善するかという点ですね。例えば取得したデータを一覧表示するにしても、全てのデータを取得してから表示する指示を出していると、グラフなどの描画が遅くなってしまいます。それを全てのデータを取得するのではなく、画面上に見えている部分だけ描画してしまい、スクロールすれば次のデータが見えるように変更する......といった細かな変更を行っていきました。こうした改善点の洗い出しは、実際に「LINE MUSIC Analytics」を使っているレーベルの方や営業の方にも触ってもらい、ヒアリングを行うのですが、そのなかで新しい改善点や指摘をいただくこともあって。「LINE MUSIC Analytics」がリリースされたのは2020年6月でしたが、今も細かな改善を加えながらプロジェクトは動き続けています。今後はデータ取得をもっと簡単にしたり、LINEの担当者でしか管理できなかった設定をユーザー(レーベル担当者)向けにも開放していく予定です。ユーザーにとっていかに使いやすいツールにできるか。また、その結果「LINE MUSIC」のユーザーによい形で楽曲をお届けできるようになるかが、このプロジェクトの重要なポイントですね。

実際のユーザーに触ってもらいながら開発を進めたこともあり、ヒアリングやネゴシエーションの部分は大変だったなという印象があります。例えば、企画の方から「こういう機能がほしい」という希望をいただいて、それに応える形で実装の方法を検討していきますが、認識の共有がうまくいっておらず「こうじゃない」というフィードバックを受けることもあって。要望は言語化されていないことも多いので、こちらから「こんな感じですか?」と形にして、試作を繰り返すのはタフな作業でもありました。

LINEとの兼務で、社内向けツール「Belchero」開発チームにも参加

「LINE MUSIC Analytics」以外に、LINEのフロントエンドチームを兼務して携わっているプロジェクトもあります。例えばフロントエンドエンジニアが作ったページを他の人に見せるために行っていたサーバー構築やバックアップといった作業を省略することができる「Belchero(ベルチェロ)」というエンジニア向けのツールの開発に関わっています。リモート化によって直接PCを見てもらうことができなくなったため、フロントエンドエンジニアのこうした作業が増えていて、負担になっていたんですよね。以前から課題として認識はされていたのが、本格的に動き始めたタイミングで私が入社して。

フロントエンドからバックエンド、インフラ......と幅広い領域で仕事ができる人を探していたようで、私が入社時の自己紹介でそれらの経験があることも話したことがきっかけでプロジェクトにアサインされました。

LINEのメンバーと一緒に仕事をするうえで、特にやりづらさを感じることもないですね。プロジェクトごとにメンバーが動いているので、各々の所属を気にすることがあまりないのかもしれません。プロジェクトに合うメンバーがいればLINEとGTの間で声をかけたり、かけられたりということもあります。「こんな人はいないかな?」と声をかけあうことはこれからも起こりうるし、いろいろなプロジェクトに参加できるチャンスにつながると思いますよ。

メンバー同士のつながり不足を解消する有志の活動

GTではプロジェクトごとにチームがあるので、同じ会社のエンジニアであっても他のプロジェクトのメンバーとはどうしても接点がもちにくくて。使っている技術もバラバラなので、コミュニケーションの機会が少なくなりがちなのを改善したいなと思っているんです。そのための新しい施策として、「GT Communication dev」という有志で集まる活動をしています。

普段の業務ではあまり関わることのないメンバーとチームを組んで、テーマに沿ったプロダクトを作ってみるという実務に近い勉強会のようなもので、仕様書の作成からコーディングまで挑戦しています。定期的に進捗報告も行うので、この活動を通して各メンバーの得意な分野や、自分が使ったことのなかった技術の活用法を知るなど、情報交換の機会としてもワークしてくれています。誰かが発表をするだけの勉強会よりも一歩踏み込んで、実際にモノを作ってみるというところまでやってみることがよい刺激になっていると思います。東京のメンバーだけでなく、2022年の春からは福岡のメンバーも加わったりと、これからも楽しみな活動の一つですね。

勉強会的な活動としては、他に外国語を学ぶ集まりもあります。「LINE MUSIC Analytics」のプロジェクトでは韓国の開発チームとやりとりをすることも多く、通訳スタッフや翻訳ツールだけでは伝えきれない微妙なニュアンスもあるため、自分たちでも韓国語や、中国とのやりとりがあるメンバーは中国語を学ぶようになりました。社内にはネイティブのメンバーもいるので、時々顔を出して発音の指導をしてくれることもありますよ。

他に、サーバー関連の技術を学ぶチャンスも。フロントエンドエンジニアとしてだけでなく、幅広い知識をどん欲に学んでいける環境があるのはGTの魅力的なところでもあると思っています。

他のエンジニアを導けるエンジニアを目指したい

エンジニアとしては、どんどん最新の知識を得て新しい技術を使ってみたいという気持ちがあるんです。でも一方で、新しいものは仕様がコロコロ変わったり、動作が不安定だったりと、扱いにくいことも多い。だからこそ、ユーザーに届けるものはしっかりと安定したモノである必要があります。自分のスキルを上げたいという気持ちと、ユーザーによいモノを届けたいという気持ちのバランスをとることが、今の自分の課題かなと思っています。

今後の自分のキャリアとして思い描いているのは、他のエンジニアをサポートできるメンターのような立場。メンバーの目標に対してリーチできるような道筋をつけたり、スキルアップの方法をアドバイスできるようになれたらいいなと思っています。

そのための第一歩として目指したいエンジニア像は、目の前にある問題の本質を見つける力を持っていて、かつそれにベストな回答を出せる人。だからこそ、ユーザーにとってベストなものは何かを常に意識し、使うかどうかはさておき、自分の引き出しとして最新の情報もしっかりフォローしておく必要があると思うんです。担当領域が多ければ多いほど情報の量も増えていきますが、GTで開催されている勉強会の活動も刺激になっていますし、アンテナは常に張っていきたいなと考えています。