社内ツールの改善プロジェクトに参画。自由度の高い開発環境でエンジニアとしてもレベルアップ

氏名:村里さん

入社日:2021年4月1日

インタビュー:2022年3月17日

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニア村里さん正面

ユーザーの声を聞きたいという思いから、LINE Growth Technologyへ

ゲームが好きでプログラミングに興味を持ち、大学へ進学。新卒で入社したのはエンターテインメント関連の企業で、フロントエンドエンジニアとして音声配信やライブ配信プラットフォームの開発業務に従事していました。

俳優さんや声優さんのコンテンツを配信するサービスだったので、ユーザーからの感想もコンテンツの内容に集中していて。サービスの使い勝手についてほとんどフィードバックを受けることがない環境だったので、自分が工夫したポイントやサービスのUIについて評価を受けられる環境へ移りたいと思うようになったのが転職のきっかけでした。

LINE Growth Technology(以下、GT)は社内ツールの開発なども多く担当していてユーザーが近く、次の開発へとつながるようなフィードバックもしっかりと受けられそうだと感じ、転職を決めました。

社内で使用するアンケートツールの開発PJTに参画

担当しているのは、アンケートツールの「Formine(フォーミン)」というもので、社外の人が参加するイベントの応募フォームや、サービスのアンケートに使用される想定のシステムです。もともと同じ目的のツールはあったのですが、運営体制が整っておらずメンテナンスが難しいという課題がありました。また、HTMLを書いてアンケート画面を作成するツールだったため、プログラムの知識がない人には利用するのにハードルが高く、間違ったコード表記でレイアウトが崩れてしまうなどの難点もありました。どんな職種の社員でも直感的で使いやすいものを作ろうとスタートしたのがFormineの開発プロジェクトです。

旧ツールが抱えていた「メンテナンス性」と「使い勝手」の課題解決とあわせて、セキュリティ面の向上などもテーマとして取り組んでいます。プロジェクトの実際の進め方としては、開発メンバーが4名、さらにマネージャーがエンジニア側とプロダクト側で1名ずつ。フロントエンドとサーバーサイドそれぞれのレビュアーが1名ずつという構成で、基本的にはエンジニアが仕様を検討しながら進めていくスタイルです。

旧ツールからの変更点は、コードを書く必要がなく、質問文などをフォームに打ち込むとそれが反映されてアンケートページを作成していけるという点が大きなポイントです。アンケートツールは採用チームや各サービス運用担当の方など、プログラミング知識のない人も使うものですから、専門性を必要としない形に変更しました。これまではHTMLをコピー&ペーストしたり、微調整したりしながら作成していたというので、大幅な効率アップにつながると思います。また、既存のツールが対応していなかった多言語化にも対応予定で、日本語と英語での使用が可能になるような設計をしています。

フロントエンドエンジニア村里さんオフィス

フロントエンドエンジニア村里さんインタビュー

疑問点や改善点はどんどん発信できる。裁量の大きさにも満足

誰がどこを担当するかは厳格には決めていません。フロントエンド・サーバーサイドで役割分担はしていますが、その中では「要件が持ち上がったとき、やれる人がやる」という形をとることが多いです。

走りはじめのFormineプロジェクトにアサインされたとき、まだ入社して1ヶ月の時でした。ですが、仕様検討にも参加でき、先輩のサポートを受けながらではありますが、どんな技術を採用するかにも決定権を与えてもらっていました。

開発を進めていくなかでも、「ここはこうしたほうがいいのでは?」「ここの動きがおかしいと思う」など、疑問に思ったことは問題提起でき、それをしっかりと議論しあえる環境だと思います。実際に僕が発信した疑問点について議論を行い、改善できたこともいくつかありましたし、社歴の長短含め誰からの意見かよりも、意見そのものが評価されます。ツールの機能向上も、自分の意見が認められることも達成感につながりますね。入社したばかりの若手社員だから言われたことだけやっていればOKという感じではなく、どんどん声を上げていいんだ、と感じました。

前職はどちらかというと淡々と開発を進めるスタイルの職場だったので、あまりそういった経験をしてきませんでした。GTでも最初は「言っていいのかな?」と悩んだり、後で言おうと思っていたら先に指摘されたり...といった失敗もありました(笑)。

意見を交わしながら「モノを作るのが楽しい」と思える環境

仕事をしていて楽しいのは、UIが組み上がっていって実際に触れるものができていく過程ですね。特にGTに入社してからは、メンバー同士で話し合いながらどんどん機能が変わっていったり、新しい工夫を取り入れたりと柔軟に動いていくのがとても面白いなと思っています。

転職のきっかけとなったユーザーからのフィードバックについては、関わるプロジェクト自体がまだ開発の途中ということもあり、フィードバックをもらうところまで到達していないというのが現状ですが、チーム内ではフェーズごとのツールの挙動に対して意見を交わしながら進められるので、他の人の声を聞きながら仕事をできるのはよい環境です。やっぱりエンジニアとしては、いろんな人に使ってもらって、どう感じたのか、どう使いたいのかといった意見をもらうのが機能の改善や次の開発への手がかりになりますから、Formineのリリースは楽しみです。

反対に大変だなと感じるのは、仕様を自分たちで決めたり、新しいものを取り入れたりしながら進めていく分、出席すべきミーティングが多くなってしまう点です。自分の管理能力が試されている感じはありますね。

GTの魅力は、自由度の高さとフラットなカルチャー

GTに入って良かったなと感じるのは、僕のような若手も含めたエンジニア一人ひとりに裁量がしっかりとあるところ。それからプロジェクトによりますが使う技術に制限がないところです。Formineではどんな技術を使うかというところからエンジニアが主体になって決められたし、「これを使いたい!」という論理的な理由があれば議論のうえで採用してもらえます。

業務はリモートで行うことが多く、ミーティングもオンラインで行っています。メンバー同士が直接顔を合わせることもほとんどないのですが、だからこそラフなコミュニケーションを大切にしています。最近、チーム内で「今週の振り返り会」みたいなことをやるようになり、そこでは仕事の進捗だけでなく雑談もOK。そういった機会を通してメンバーと交流できたことで、「こんなことも話していいんだ」という安心感が得られています。

フロントエンドエンジニア村里さんオフィス

エンジニアとして成長し、よいサービス作りに自分の力を活かしたい

まずは、Formineをしっかり使ってもらえるサービスとして早くリリースすることが一番の目標です。もちろんリリースして終わりではなく、その先にある改善や運用も考えていきたいですし、そこで得られるフィードバックも重視したいです。

開発に携わるエンジニアとしては、今はまだ技術を高めるべき時期だと思っているので、学ぶことは続けていきたいですね。日々新しい情報を追い、何か課題が出てきたときに頭のなかに「あれを使ったらどうかな?」と思い浮かべられるよう、手札を増やしていくようなイメージです。ただ技術を高めるのではなく、それを開発やプロジェクトに落とし込み、より使いやすいツール作りにつなげていきたいと考えています。