チーム間のコミュニケーションを活発にすることで、メンバーが“ゆるやかに連帯できる”会社にしていきたい

氏名:狩野さん

入社日:20195月1日

インタビュー:202321

UITマネージャー・フロントエンドエンジニア 

より人々の身近なサービスに携わりたい!という思いから転職

これまでエンジニアとして色々なスタイルで仕事をしてきました。SIer勤務も経験しましたし、SESやフリーランスとして仕事をしていたこともあります。前職では自社開発の会計パッケージの開発に携わり、LINE Growth Technology(以下、GT)は社歴としては4社目になります。

GTにはフロントエンドエンジニアとしてジョインしましたが、これまでの職歴を振り返るとバックエンドエンジニアとして働いていた期間のほうが長いですね。フロントエンドに興味を持ったのは、前職の時にUI/UXデザイナーの方と仕事をする機会があったときにUIって面白いな、奥深そうだなと感じたのがきっかけです。ユーザーが直接触れるものなのでユーザーに与えるインパクトが大きく、UIの出来によってユーザー数も有意に変化する。直接ユーザーとつながっているような感覚になるところが面白さを感じた点です。

前職では自社の商材で、会計パッケージという特性上ユーザー数も限られていたので、次はもっとユーザー数が多く、身近なアプリケーションに携わりたいという思いがありました。LINEの名前はもちろん知っていましたし、エンジニアのレベルの高さも感じたので、ここならと入社を決めました。

マネージャーとしてフロントエンドエンジニアが集う「UITチーム」をまとめる

現在はいちエンジニアとしての開発業務と合わせて、フロントエンドエンジニアが所属するUITチームという組織のマネージャーとしても働いています。UITは、User Interface + Technologyの略称で、LINEグループではフロントエンドの組織名称やコミュニティ活動で広く使われている名称です。GTに所属するフロントエンドエンジニアは、このUITチームにも兼務しつつ開発プロジェクトごとの組織にも所属する形で働いています。

プロジェクトごとの組織に加えてこのような職能チームを設けたのは、 より横断的にプロダクトのアクセシビリティ改善やナレッジ共有などをできる場が必要だと感じたからなんです。GTの各チームが主に開発をしている社内横断ツールなどでは、全体をマネジメントするプロジェクトマネージャーはいても、そのプロダクトの品質管理にあたるプロダクトマネージャーがおらず、開発メンバーが直接事業部側とやりとりをしていることも多くて。そういった場面で、GTとしてプロダクト開発の手法を練り上げておければ、プロダクトの質も担保できます。また、異なるチームや室のメンバーがコミュニケーションをとりやすくなれば、新規案件で別のメンバーとチームを組んでも見知った顔がいる、人間関係の構築がしやすいといったメリットも期待できると感じてますね。

今後はUITチーム内だけでなく、GT全体でコミュニケーションがより活発になるような動きができれば、と考えているんです。コロナ禍になって開催を中止していたGT全体の勉強会も再始動していて、組織や職種を超えたコミュニケーションを増やせてきている実感があります。チーム間の人の動きも今より活発にしていきたいです。そうすることでメンバーの成長にもつながると思いますしね。担当するサービスやプロダクトによって開発室やチームは分かれるけれども、どこでにも知っている人がいて、忌憚のない議論ができる。GT全体がエンジニアがゆるやかにつながる"一つの大きなチーム"のようなものになればいいなと思います。

プロダクト改善を通して、前職では経験しにくかった難しさや面白さを実感

GTに来て感じたのは、これまでのキャリアにはなかったような難しさです。GTは自分たちで商材やサービスを持っているわけではなく、LINE社のサービスの安定化や、オペレーション業務の効率化のために各プロジェクトに取り組んでいます。その過程では、各サービスに特化した作り方だけではどうしても追いつかない部分があって、より汎用性を重視したり、何かをそぎ落として作る必要が出てくることもあります。何を重視するのか、どう解決するのかを考える難しさは、前職ではあまり感じなかったものですね。

ただ、それは裏を返せば面白さにも通じるものだと思います。GTでは目の前に何かしら解決したい課題があり、そのための答えを探していく過程があります。GTで担当するプロジェクトは実際のオペレーションが複雑だったり、利用するサービスの数や規模が大きかったりと複数の課題が絡み合っていることも。それら一つひとつを「どうすれば乗り越えられる?」と考え、苦労しながら答えを探していくのが、大変でもありますが、解決できたときの達成感は大きいなと感じます。

入社当初はエンジニアとしてサービス開発に携わっていた時期もありましたが、ユーザーニーズというものが日々変化していくのを肌で感じていました。LINEはユーザー数が多く、その属性も幅広くて。作っていくうちにサービスの方向性が変わったり、それによってUIも変化していくことがよくあって。事業の動きに合わせて、ときには振り回されながらも(笑)、要望に応えられるプロダクトを作っていくのは面白いですね。

メンバーが自分の関心や好奇心と向き合いながら成長できる環境づくりを進めたい

複雑なサービスのオペレーション業務をシステムによって改善していくのがGTの主な事業領域の一つで、そういったシステムを開発する上では誰が使っても同じようにミスなく利用できると言う視点が重要になってきます。だからこそ、華やかなUIデザインというよりもロジカルに考え抜いたデザインや見やすい・使いやすい配置が求められる場面多いです。 1つの画面に表示する項目やアクションが多いため、「オペレーションの人はこう使うだろうな」「こうなったら使いやすいかな」と想像力を持って考えをめぐらせることが好きな人や、得意な人はとても向いていると思います。

このように作るものへの興味や技術への好奇心はエンジニアの成長にとって重要だと考えています。マネージャーとしてメンバーを見ている中でも、そういった好奇心を持っている人の成長は早いように感じますね。とはいえ、成長したいと思っていても、これからどうしたらいいか迷ってしまうこともあると思うんです。組織としては、まだまだエンジニアの成長の手助けになるようなシステムづくりができていない部分があるので、そういった仕組みづくりをしていきたいなと。

実際GTはプロジェクトの種類が豊富ですし、選択肢は多くあるのですが、メンバー目線だと他チームの状況が見えづらいために自チーム以外のキャリアが見えづらくなってしまっています。チームなど組織を超えたコミュニケーションの活性化と合わせて、エンジニアとしてどう成長していけるのかというロードマップを整理していきたいですね。