Growth開発プロジェクトvol.2 : LINE NEWSの記事配信業務を支える「LINE NEWSダイジェスト配信チェックツール」の開発メンバーにお話を聞きました

今回フォーカスするのは、LINE NEWS の記事の誤字脱字や不正記事などを確認・検知するための モニタリングツール「LINE NEWSダイジェスト配信チェックツール」。ツールが開発されるまで、複雑なエクセルで人的管理されていた作業のWebシステム化を進めた開発メンバーに、リリースまでの裏側を聞いていきたいと思います。

左から

ブラウンさん
2019年 7月入社 / サーバーサイドエンジニア

平井さん
2019年 6月入社 / サーバーサイドエンジニア

吉田さん
2017年 11月LINE入社(2019年1月よりLINE Growth Technologyに転籍) / サーバーサイドエンジニア

上土井さん
2019年 3月入社 / サーバーサイドエンジニア

まずは皆さんのご担当を教えてください。

平井:サーバーサイドエンジニアとしてプロジェクトに参加しました。ブラウンさんと半分ずつ担当を分けていて、私は認証周りやサーバー環境などのインフラをメインで担当していました。

ブラウン:私も平井さんと同じくサーバーサイドエンジニアです。APIやコードの構成などを担当していました。

上土井:私は、通常はサーバーサイドエンジニアとして開発をしているのですが、このプロジェクトではフロントエンド周り全般を担当していました。当時、フロントエンドエンジニアのリソースが足りなくてこのような形となりました。私自身エンジニアとして幅が広がったと感じているので良い経験でしたね。

吉田:私はプロジェクトリーダーとして、サーバーサイドもフロントエンドも見つつ、プロジェクトの推進もやるという立場でプロジェクトに参加していました。

ブラウン:全員がプロジェクトの発足時からこのプロジェクトに参加していました。私は入社直後のアサインだったので、研修よりも早くプロジェクトが開始したことになります(笑)

平井:私たちは、LINEの福岡拠点であるLINE Fukuoka内で勤務するGTメンバーです。LINE FukuokaではLINE NEWS などのサービスの運用業務を多く行っており、福岡所属のGTメンバーは今回紹介するような開発プロジェクトを担当することが多いですね。

LINE NEWSダイジェスト配信チェックツールを開発した背景を教えてください。

吉田:LINE NEWSでは、配信される予定の記事に誤植や、社会規範に反するものはないか、広告が不正な場所に入れられていないかなどをチェックする、モニタリング作業を全ての記事の公開前に行っています。
ただ、これらのモニタリング作業そのものや、誰が何時にどの記事をチェックするという人のアサインまでを1つのエクセルで管理していることで、工数の増加や人的ミスの発生を防ぎきれないという問題があったんです。

平井:エクセルを実際に見たときはびっくりしましたね。一つのエクセルにたくさんの情報が入っていて、文字も小さいしこれは大変だろうなと。

上土井:あらゆる情報が記入されたエクセルを、多くのモニタリング担当者が共有しながら作業しているので、ファイルの破損や共有管理を気にしながら慎重に作業しているところが想像できて。これは、担当する人の心理的にも、業務フロー的にもシステムによる業務改善が必要だと思いました。

平井:エクセル以外にも、何時に誰が媒体をチェックするかということを通知する内製ツールが使用されていたのですが、もう社内にいない人が開発したもので、メンテナンスができない状況でした。ブラウザのアップデートなどによって使用できなくなるのでは、とヒヤヒヤしながら使い続けていたようです。

上土井:そこで、このような状況を打破するためには、モニタリング作業に必要なものを一つのWebシステムで完結できるようなものが必要でした。今回開発したLINE NEWSダイジェスト配信チェックツールではこれらの作業がひとつのシステムでできるようになっています。

平井:もちろん、LINE NEWSダイジェスト配信チェックツールにはプッシュ通知機能も付いています。分刻みで1日にいくつものモニタリングを実施する上では重要な機能なので、一緒にシステム化することは必須でした。

(ツール画面の例)

今回のプロジェクトで大変だったことはありますか?

吉田:既存のシステムに対するツールなので、LINE NEWS側のデータ設計や業務仕様を理解しなければならなかったのですが、そこの把握が大変でしたね。例えばデータ設計については実際にテーブルの関連やサービス側のコードを読み解いて仕様を理解していきました。

ブラウン:仕様を一部把握しきれていなくて、一通り完成したというタイミングで実装から漏れていたメディアがあることが発覚したことがありました。東京で働く LINE NEWS の開発メンバーにも確認しつつ、仕様の把握や他に漏れがないかを再度調査して、抜け漏れなく全てのメディアに対応できるように開発を進めました。既存システムを少しずつ読み解いていったのでこういったハプニングもありました。

使用する技術はどのように選定したのでしょうか?

吉田:技術選定で気をつけていたのは、流行などに流されず、きちんと今回のプロジェクトの目的や状況にそった技術選定ができているかという判断をすることですね。LINEと同じく、GTでも全社で決まっている技術があるわけではありません。今回のプロジェクトでは、このメンバーで継続的にGrowth開発をするなら何がベストかということを強く意識していました。

上土井:そうですね。私が担当したフロントエンド領域では、ライブラリの選定に特に気を付けていたと思います。私がチェックボックスをリッチなものにしようと思って1つライブラリを入れたら、「これはいらないでしょ」とレビューされたり(笑)

ブラウン:流行りとか一時の感情に流されないで、きちんとメリットデメリット考えて選定していました。

LINE NEWSダイジェスト配信チェックツールを開発して良かったことを教えてください。

平井:GTが専門的にやったことに意味があるというところだと、事業に直結するところではないので後回しにされがちなところに、きちんと時間をかけて取り組むことができたのは非常に意味があったと思います。

ブラウン:リリース後にフィードバックを頂いたのですが、ユーザーである同僚からうまく改善できた話を聞けるのは良かったですね。業務時間にどのくらいの改善があったのかレポートも出していただいて、成果が目に見えました。

吉田:レポート上では、1日の作業時間のうち、およそ80分削減できたというレポートをいただきました。定量効果だけでなく定性的な効果も直接聞くことができたのでよかったです。

上土井:今回、ツールを開発する上で、モニタリングを担当するユーザーに寄り添って、UIにはとてもこだわりました。一つ一つは細かく、当たり前のことですが、それをやり切れていないツールやシステムは意外と多いです。LINE NEWSダイジェスト配信チェックツールは小さなこだわりを積み重ねたからこそ、ユーザーからの改善の喜びの声が届いていると思っています。そういった努力が伝わったと思うととても嬉しいです。

平井:今後は、ユーザーからのフィードバックで要望をもらっている追加機能を開発していく予定です。こちらの開発でも、ツールを使う人のことを1番に考えて、喜んでもらえるような機能にできたらと思っています。