多彩な案件の中で、自分がディレクションする価値を創出したい

氏名:藤井さん

入社日:2018年12月15日

インタビュー:2020年5月18日

Webテクニカルディレクター

Webテクニカルディレクター藤井さん正面

ユーザーに近い環境で本当にユーザーの求めていることに携わりたかった

これまで、新卒で20人規模のベンチャーでエンジニア兼企画営業として働いたあと、デジタルマーケティングの戦略立案からWeb制作まで一貫で行う企業でフロントエンドエンジニアやディレクターとして様々な経験を積んできました。

転職しようと思ったきっかけは、制作会社の宿命ではあるんですが、エンドユーザーの声を直接聞いて、実際にユーザーが使う商品を自らの手で改善していくことができないことに気づいたからです。ディレクターとして、ブランディングで商品の世界観を確立し、売り上げを達成しても、結果的には、自分が作っているものが本当にエンドユーザーのためになっているのか分からず、商品を使ってもらうことでしか関われていないと感じていました。

LINE Growth Technology(以下、GT)を知ったのは、LINEで働いている元同僚に相談したところ、新しく設立した会社として紹介してもらったのがきっかけです。LINEのサービスや組織をGrowthさせるのが目的だということ、また当時できて半年も経っていない会社であり、元々ベンチャー気質を持っていた僕としてはまたとない機会だと思いました。
スタートアップなども検討しましたが、様々なサービスを持っているLINEであれば、それだけ面白いサービスや組織に関われるチャンスがたくさんあると思い、入社を決めました。

今は、GTのディレクションチームという組織で、Webテクニカルディレクターとして働いています。

未完成な組織だからこそ、自分の実力が試される

現状、ディレクターは僕含めて3名で、チームや個人の役割、カバー範囲も明確になっているわけではありません。様々な依頼や相談を受け、対応すべき場合はどういう体制でやるか、都度判断しながら業務に取り組んでいます。

案件の種類も幅広く、Webサイト制作、開発要員不足のヘルプ、コンサル的な相談、イベント関連システムの開発依頼など。現状は社内システムが中心で、特定の事業に紐付かない横断的な案件や事業部からの相談も発生ベースで対応しています。

上長が相談や案件を預かってくることもありますが、社内Slackの相談チャンネルから受けることもあれば、過去に案件を一緒にやった人から直接相談を受けることもあります。開発体制も必ずしも決まっているわけではありません。GT開発チームで担当することもあれば、業務委託パートナーと進めるなどもあります。

本当に良くも悪くも型がないです。やるべきことや優先度の判断、自分を含むリソースの確保や進捗管理、毎回最適なやり方を模索しながらやっています。とはいえ自分のためにも組織のためにも、型は作っていかないといけない雰囲気も感じています(笑)。各プロジェクトのパフォーマンスを上げつつ、組織や体制の効率も考える。当たり前のことかも知れないですが、ディレクターとしての地力が試され、鍛えられる環境だと思っています。

Webテクニカルディレクター藤井さん仕事

Webテクニカルディレクター藤井さん座談

企画段階からプロジェクトに入り込み、より良いものを作り上げるビジネスサイドと並走しながら、「今」必要な開発を考える

今まで僕が担当した業務の一つがLINEの採用サイト。2019年の夏に採用部門からの依頼を受けて取り組み始めたのですが、現在では配下の新卒採用などのページも含めて、応募者が触れる面のディレクションを全般的に担当しています。

以前の採用サイトはかなり前に作られたままのもので、数百にもなる求人リストからユーザーが自分に適したものを見つけるのは正直かなり厳しい状態だったので、全面刷新を前提にしたプロジェクトでした。ただ、僕も含めて採用のWebサイトをちゃんと企画した経験がある人が居なかったため、掲載情報の選定や優先順位の整理といったコンテンツ企画、多様な職種や求人の見せ方の設計、採用システムの裏側部分や子会社・グループ会社とのつなぎ込みなど、採用側担当者と企画のような役回りも分担しながら初期段階から並走しました。

2019年の12月にリニューアル版を公開し、そのときには実装できなかったものや採用側の新たなニーズ、運用上見えてくる課題もあって、現在も担当としてアップデート開発を進めています。
他には、ユーザー向けの使い方を案内する「LINEみんなの使い方ガイド」や「新型コロナウイルス、LINEで何ができる?」といったWebサイトなど、対象範囲が広いプロダクトを担当することが多く、0から関ってその後運用開発まで携わるケースが多いです。まだまだカバーすべき範囲や役割が定まってないので、今後は徐々に変化していくかもしれないですね。

Webテクニカルディレクター藤井さん座談

自分自身の成長の糧となる、多様な経験ができる環境

個人的には、GTでディレクターとして働くことは、すごく経験値が貯まる機会になっています。一緒に働くエンジニアやデザイナーのレベルは高く、自分がハブとしてうまく機能すれば大きく成果が出せます。任せてもらえるプロダクトの幅も広く、多くのユーザーや数千人のLINE社員向けであるといった規模感も、やりがいにつながっていますね。

ただ、突発的なプロジェクトが走ったり、方向性の変化だったり臨機応変な対応を求められることも正直多いです。次々違う形の波が来るので、そこをポジティブに捉えてちゃんと取り組み続けることが大切だと思っています。悪く言えばカオスなんですが、良く言えばハイブリッドな経験が積めます。

こういった環境では何より意欲が大切だと感じています。担当した案件の効果をどう最大化するかということを突き詰めて、自分のキャリアや成長にどう活かせるのかを考え、意欲的でありたいと思っています。あとは、どう周囲の役に立つか、信頼されて任されることを意識して増やしていきたいですね。ちゃんと貢献を続ければ評価されますし、この案件も一緒にやれませんか?と声をかけてもらえる。どんな案件でも自分が関わったことの価値を出していく意識を持ち続けられるようにしていきたいです。

一方で、ある程度のスキルや経験も必要だと思います。開発やデザインなどの周りの部門と対等にコミュニケーションしつつ、誰に何をどう任せれば良いかを考え、周囲を含めて力を最大化できる思考が必要です。
興味を持ってほしいのは、今は受託の仕事をしているけれど自社のサービスをやってみたい人とか、大きな規模のサービスに能動的に関わりたい人とかですかね。あと、ディレクター一筋じゃない人。エンジニアやUIデザインの経験があるとか、反対に将来のキャリアとして、UIデザイナーやエンジニアを意識しているようなディレクターの方にも、おもしろい経験ができると思います。
ありきたりではありますが、お互いが良い刺激を与え合えるような人にGTに入ってほしいですし、そういう環境を求めている人にはぜひチャレンジして欲しいですね。いろんな経験を持っている人もたくさん居ますし、仕事もたくさんあります(笑)。